光の射し方と表現について

今回は光の射し方とその表現方法についてご紹介します。

光には太陽との位置関係から「順光」と「逆光」があります。また時間帯や天候によって「散乱光」や「斜光」の違いがあります。そのため、光の強さや硬さ、向きによって、被写体の立体感や印象の違いを見極めることが大切です。さらに冬には太陽の位置が一日中低いため、より深い影を刻むなど、造形的な写真を撮るために、季節による光の違いにも眼を向けることが重要です。

 

 

 

 

「順光」とは被写体の正面から射す光のことで、撮影者が太陽を背にする状態のことをいいます。色や形がはっきり出ることがこの特徴です。青空や海を撮影する際、白く写ってしまったりすることはありませんか?これは光の方向のためです。色をくっきり出せるのは「順光」なので、太陽を背にするようにして撮ると、真っ青な空や海が写せるようになります。晴天なのに、空が真っ青に撮れないというときは、太陽の位置を確認して撮るといいでしょう。
しかし順光は被写体の正面から光が当たるため、立体感や奥行きが乏しくなり、のっぺりとした写真になるのが欠点です。また、被写体が人物や動物の場合は、正面に太陽がある状態なので眩しくて目をちゃんと開けられなかったり、表情がしかめっ面になりがちですので、順光は避ける方がいいでしょう。
また、順光は撮る人の手前側に影が落ちるので、被写体に近づいて撮影するときなどは、自分の影が被写体に被らないようにする配慮が必要です。夕方になると太陽の位置が低くなるので、影も長くなりますね。光の位置と影を意識するだけでも、失敗写真はだいぶ少なくなると思います。

 

 

 

次に「斜光」ですが、これは被写体に対して斜めから当たる光線のことで、被写体の左右どちらか片側に影ができるので、立体感が表現しやすく、ドラマチックな雰囲気が出しやすい光になります。特に光と影のバランスがいいので、風景や料理写真をはじめ、様々なシーンに適しています。ただ、影が強くなりすぎると、女性のポートレート撮影の場合は、シワなどが目立ってしまったり、力強い印象になりがちなので注意が必要です。
夏の時期などは太陽の位置が高いので朝方から夕方の時間帯のみ、冬場は太陽の位置が低いので日中でも斜光で撮影するチャンスが多くなります。被写体の影が長くなるため、印象的な写真が撮りやすくなります。太陽の位置を動かすことはできないので、自分自身で動いて撮影位置を変えながら、立体的に見える位置を探すようにするといいでしょう。
斜光以外にも、被写体の真横から光があたるサイド光もあります。サイド光も斜光と同様に立体感や質感を表現するのにむいています。明暗がはっきりとした、メリハリのある写真が楽しめます。

 

 

 

 

「逆光」は被写体の後ろに太陽がある状態で、被写体の影が手前側に出てきます。写真を撮るときに「逆光」は失敗と思っている方が多いかもしれません。たしかにポートレートでは顔が暗く写ってしまうこともあり、撮影に工夫をしなければなりませんが、このような場合はカメラの露出補正をプラスに設定してあげれば、明るい写真を撮ることができます。
ただ、逆光だからといって、常に露出補正をプラスにする必要はありません。明るく撮れてしまって、思い描いていた写真と雰囲気が違ってしまうことも多くなるからです。補正をする前に、何をどのように見せたいかを明確にイメージして撮影するようにしましょう。被写体のシルエットが浮かびあがるような写真も逆光ならではの表現で雰囲気のある写真になります。

逆光はふんわりとした柔らかい雰囲気が出しやすいため、人物に限らず、花や料理の撮影などにも適している光です。とくに料理は逆光で撮影すると、みずみずしさやツヤ感、立体感が出せるため、美味しそうに見せることができます。

このように光の向きによって様々な表現が楽しめます。皆さんも自分の意図とするアングルとそれに適した光を探して楽しい写真ライフを過ごしてみてはいかがでしょう。

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