イタリック体(イタリックたい、英: italic type)とはアルファベットの書体の一つです。特に小文字において、筆記体(cursive)に似た装飾が特徴で、ほとんどの場合右側に傾いているため、しばしば斜体と混同ないし同一視される事がおおいです。
元々は15世紀のヴェネツィアで聖書の紙面スペースを節約するために考案されたとされています。従って当初は手書き(筆記体)の本文用書体でした。16世紀に金属活字となって普及したが、17世紀以降は本文はもっぱら立体(正立した書体)を用いることが一般的になり、現在では立体などと共にフォントの属性を成し、文章の本文の中で語を強調したり周囲と区別したりするなどの補助的な用途に用いられることが多いです。