印刷物をすごーく近くで見てみると、細かい点が集まって印刷されているものがあります。この点を網点と呼ぶのですが、網点の並んでいる方向と、垂直軸または水平軸との角度をスクリーン角度といいます。
モノクロ印刷では、網に45度の角度を付けます。こうすると目の錯覚がおきて網点が目立たなくなり、なめらかに見えます。角度をつけないと、垂直・水平軸にインクが乗らず、人間の目には目立ってしまうのですね。
また、多色刷りの場合は色ごとに決められた角度のスクリーンで網撮りして、印刷時にモアレが生じないようにします。
例えば、下の図は、シアン15度、マゼンタ75度、イエロー30度、ブラック45度の角度をつけて印刷する場合のイメージ図です。
それぞれの点の並びが、色ごとに違う方向に並んでいて、それを重ね合わせることで色を表現しているのが分かりますね。