学生時代を振り返りつつ、アイデンティティー【identity】の意味を紹介してみる
今回のお題はアイデンティティーです。アイデンティティとも言います。訳すと自我同一性。もう少しやわらかく言うと「本人」あるいは「そのもの」であることの自他による確認ということです。
広告業界では、他社、競合商品との識別・差別化と好ましいイメージ形成を可能にする個性(づくり)のことです。使い方として、コーポレート・アイデンティティ、ブランド・アイデンティティなどと表現されます。
実を言うと身近でよく使われています。そう「IDカード」。
正確には、アイデンティティーカード【identity card】またはアイデンティフィケーションカード【identification card】の略だそうです。「身分証明書」の意味で使われますが、
直訳すると「自己同一性札」「本人識別票」ですね。
輝かしい人生の夏休み?の大学時代の一般教養で「日本人としてのアイデンティティー」といった授業があったことを思い出します。いやあった気がしますが記憶があいまいです。覚えているのは、海外へ留学した(遊学した)友人が、「結局外国に行って気付かされたのは、いかに自分が日本人なのに日本のことを知らなさすぎること。まずは母国のことを良く知る必要がある。日本人としてのアイデンティティーをしっかりと認識することだ。」と熱く語っていたことです。
このグローバル社会において、ますます企業としてのアイデンティティーを認識することが他社との違いを生み出し、存在意義・レゾンデートルを確立することに繋がるのでしょう。そこに我々広告人としての役目もあります。
ちなみに、有名なドラッカー先生の言葉、企業の存在意義についての言葉で締めくくらせて頂きます。
「企業とは何かを理解するには、企業の目的から考えなければならない。企業の目的は、それぞれの企業の外にある。企業は社会の機関であり、目的は社会にある。したがって、企業の目的として有効な定義は一つしかない。顧客の創造である。」
現代の経営〔上〕http://www.diamond.co.jp/book/9784478307007.html
ついでに、飲み会の場で「おまえのアイデンティティは何だ?」などと使用すると煙たがられますのでご注意を。