ビジネス

2018.09.03

インタラクティブ動画

インタラクティブ動画というものを聞いたことがありますか?

 

インタラクティブ動画とは、従来「見る」だけの動画内に「仕掛け」を組み込むことで、ユーザーと動画の接触回数や視聴時間などのエンゲージメントを高める一連の手法のことです。

Webサイトがテキストベースからリッチコンテンツに進化したよう、スマートデバイス普及、回線整備、SNS浸透などに起因し、動画もWebサイト同様よりコンテンツリッチになっていき、動画を活用したプロモーションが様々なマーケットでより一層行われるようになりました。

海外では有名な大手企業が数多く利用しています。「動画+仕掛け」があることで、今までにない動画プロモーションを実現することができるとのことです。

 

そもそもインタラクティブとは

「対話」または「双方向」といった意味で、ユーザーがパソコンの画面を見ながら、対話をするような形式で操作する形態を指す。パソコンやスマートフォンなどに限らず、テレビ(dボタンを押してアンケートに回答)なども同様で、一方通行ではなく双方向でやり取りができるという事が重要です。

 

例として

動画に置き換えてみましょう。冒頭に記載した通り、動画自体は基本的に一方通行のメディアでした。ですが、動画上に何か「仕掛け」を設計することで、動画を見たユーザーにアクションをさせる選択肢を持たせます。
双方向でやり取りができる動画、再生されるだけの動画からアクションを促す・求める動画のことをインタラクティブ動画といいます。

 

インタラクティブ動画の効果

1.PR効果

仕掛けが組み込まれたインタラクティブ動画は、ユーザーによる操作性が生まれるため、 オリジナリティあるユニークな企画であればあるほど、“ワクワク感” “面白さ” “驚き”をユーザーに伝えることができます。
ユーザーモチベーションが上がることで「Facebook」「Twitter」「Instagram」などのSNSで自然とシェアがされ、低コストで多くの人に認知させることができる効果があります。

 

2.印象効果

最近の若年層はスマートフォンで「ながら見」をしている視聴環境が多いため、一方向性の動画だと集中して視聴してもらうことが難しいです。
操作性が伴うインタラクティブ動画であれば、動画内のタグを見て「明らかに何かある」と思わせ、一方向で受動的なユーザーを双方向の能動的なユーザーに変化させます。また、アクションと共に「単なる情報」→「記憶」としてインプットされ、従来よりも深い印象を残すことが可能です。

 

3.エンゲージメント効果

インタラクティブ動画は、ユーザー操作によるクリック率の上昇から、ユーザー自身に多くの情報を深く提供していることになりますので、必然的に「視聴時間」が伸びます。視聴時間が上がれば、印象効果により自然とサービス理解が高まり、目標としているコンバージョン獲得に近づきやすくなります。

 

4.動画改善効果

ユーザーが能動的に変化し視聴動画のタップ性が増すことで、インタラクティブ動画ならではの解析結果を取得することができます。ツールで異なりますが「平均視聴時間」「ポップアップ滞在時間」「流入経路」以外に、「動画全体を通した総タッチ数」「どの場所が何回タッチされたか」「離脱場所」などを利用し、従来難しかった動画の改善提案が次回に向けてできるようになります。

 

5.企画担当者効果

動画のプロモーション提案を行う担当者としても、動画単体で企画を行う従来よりも、「動画+仕掛け=インタラクティブ動画」の方が企画の引き出しが増え、企業プロモーションとしては提案がしやすくなります。また、動画を数百万円の予算で折角制作するのであれば、低予算でインタラクティブ動画を導入し、一方向性の動画よりも双方向性にした方がユーザの満足度が高まることは間違いありません。

 

お勧めインタラクティブ手法

1.ビデオコマース

目的:サイトへの誘導
一番わかり易いのが、動画をインタラクティブ化しECサイトなどに誘導して商品を購入させる、ビデオコマースという仕掛けです。例えばユーザーは、女性モデルの洋服をタップすると、該当商品の情報がポップアップで表示され、詳細を知りたい場合「詳細はこちら」よりECサイトに遷移して商品を購入することができます。

 

2.動画アフィリエイト

目的:コンバージョン獲得
アフィリエイトの着地点は「静的ページでの詳細説明+問い合わせフォーム」が一般的です。動画のインタラクティブ化で、ランディングページ(LP)ならぬ、ランディングムービー(LM)という立ち周りが可能となります。広告出稿した着地が動画になるというものです。
従来の「テキスト+画像ページ」での刈り取りではなく、動画でしっかり情報を伝えた後にコンバージョン獲得も動画上で行ってもらうという、今までにない新しい手法になります。

 

3. 採用動画

目的:人材獲得、企業ブランディング
採用はルーチンが多いので、代替可能な部分を動画に置き換えれば、企業にとっても就活生にとっても時間やコスト面でメリットが出ます。
採用動画をインタラクティブ化の機能であるストーリー動画とすることで、「バーチャルインタビュー」「企業カルチャーの認知」などができるようになります。操作性のあるインタラクティブ動画は印象効果が期待できるため、採用×インタラクティブ動画という分野での利用が、今度はより一層増えてくと想定できます。

 

4.動画クーポン

目的:O2O施策による店舗集客
動画クーポン機能を活用することで、ユーザーは動画の視聴中にクーポンを保存し、後日店舗でクーポンを利用することができます。オンラインで動画に接触させて視聴者のモチベーションが向上した時点でクーポン保存ができるため、従来の静的ページで配布するクーポンと比較すると、クーポン保存の割合が高まり、その結果店舗への集客を増加させることが期待できます。また、クーポン保存・クーポン利用の計測が可能なため、動画の費用対効果を計測し、次回の提案に活かすこともできます。

 

5. インナーブランディング

目的:新人・中途スタッフへの教育
大企業になればなるほど、支社や店舗の増加による「新人・中途スタッフの育成」について、様々な悩みを抱えているのではないでしょうか。インタラクティブ動画の一機能である「ストーリー動画」をうまく活用することで、わかり易く記憶に残すことが出来ます。

 

6.マーケティングデータ用の動画

目的:マーケティングデータの蓄積
Adwordsのタグを設置することで、MILの視聴およびインタラクション(タグをクリック)データがAdwordsに蓄積されます。その効果として、視聴且つポップアップを表示させたユーザーに広告配信が可能です。通常の広告だと0.1~0.3%程度だとされるCTRが、インタラクティブ動画の場合、インタラクション率は平均して30%前後のCTRを実現できます。他の広告に比べ、コストを抑え多くの情報を蓄積することができます。

 

 

インタラクティブ動画の例

いくつか事例を挙げて紹介いたします。

絵文字の選択でMVが変化「Run Away With Me」
https://stage.interlude.fm/carly_rae/embed.html?publisherID=EwGvsL

人気シンガーソングライターのカーリー・レイ・ジェプセンの楽曲「Run Away With Me」のインタラクティブMV。MV上に表示される絵文字の選択に沿ったカットがMVに挿入されます。

 

「The Shoot: The Essentials」
https://cinematique.com/embed/675

ロンドンを中心に展開しているセレクトショップの通販サイトMATCHESFASHION.COMによるインタラクティブ動画。動画に登場するアイテムで気になるものにクリックすれば、マイリストに情報が追加されていき、詳細の確認や購入することができます。

 

ゾンビを倒してピザを届ける「DELIVER ME TO HELL」
https://www.youtube.com/embed/9p1yBlV7Ges?rel=0

ニュージーランドのピザチェーン「Hell Pizza」がプロモーションのために制作したインタラクティブ動画です。数ある選択肢の中からゾンビに襲われずに美女にピザを届けるというストーリーが展開される、ゲーム性のある動画です。

 

インタラクティブ動画プラットフォーム

現状国内でインタラクティブ動画を制作する場合は、ユーザー数が多く、無料の編集機能で手軽にインタラクション要素を挿入できるYouTubeがお勧めです。

国内ではほとんど選択肢のないインタラクティブ動画プラットフォームですが、海外ではここでは紹介しきれないほど多数のプラットフォームが存在しています。編集機能だけではなく、高度な分析機能を有したプラットフォームも増えてきており、国内における普及のハードルは日本語化のみと感じます。裏を返すと、そのハードルさえ乗り越えられれば、他社に先駆けて色々な施策を実行できるチャンスともいえます。

 

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