簡単な手続きで使える、今注目の後払い決済システムとは


商品を購入したり、サービスを受けた場合に、支払う金額を後から決済する後払い決済が近年増えています。安心して買い物ができるという理由からそのニーズは高まりつつあり、2024年には1.8兆円規模までになると予測されています。後払いといえばクレジットカードが代表格ですが、今回ご紹介するの後払い決済はスマートフォンにおけるアプリでの利用や、ECサイトでの買い物での利用が主流となっています。今回は着々と成長している後払い決済についてご紹介していきます。

後払い決済の簡単な仕組み

後払い決済は商品を購入して、購入した利用者が登録する、後払い決済の業者から代金を肩代わりして支払いを行い、後から業者から代金を請求し利用者が支払うというものです。

後払い決済のメリット

 
・安心して買い物ができる
クレジットカードでの決済の場合は入力した情報が悪用されるのではという不安がありますが、後払い決済ではその心配が少ないです。なぜなら、商品が手元に届いてからの金額を業者に振り込むというシステムですので、事前の情報入力が不要となります。また購入したのに商品が届かないといったトラブルも避ける事ができます。
 
・支払いにゆとりができる
商品が手元に届いてからの決済となるので、支払いのタイミングを自分で設定ができます。各サービスによって違いはありますが、最短で14日、最長で90日程度の支払い猶予があります。ですので、すぐに金額が用意できなくても、計画を持って支払う事が可能です。
 
・事業者にとっては新たな顧客を想像できる
例えばECサイトでクレジットカードを行う場合は、カードの情報や個人情報を入力する必要がありますが、その途中で購入をキャンセルされてしまう可能性があります。しかし、後払い決済の場合はそのような入力が必要ないので商品やサービスをキャンセルされるハードルが下がり、売り上げの向上が見込めます。またサイバー犯罪やプライバシー保護に敏感な若い世代、または女性へのアピールポイントにもなるので、ネットショッピングに不安を感じる人たちへの訴求にも繋がります。

クレジットカードとの違い

・すぐに使える、審査もない
クレジットカードの場合は申し込みをしてから、何日か経過してカードが手元に届いてから初めて使用できますが、後払い決済の場合は最短であれば、その日のうちに使用する事ができます。また、審査もないので自営業やフリーランスでクレジットカードの審査が通りづらい人でも利用する事ができます。
 
・分割払いに手数料がかかならい
クレジットカードで分割払いをする場合は金利がかかりますが、後払い決済の場合では会社によって違いはあるものの、指定された回数であれば手数料は無料というものもあります。金利を払わなくてよければ、買い物をする幅も増える可能性があります。

国内でさらなる展開が見込まれる

今年になり、この後払い決済サービスを展開する日本のベンチャー企業であるペイディがアメリカの決済サービス大手であるペイパルに3000億円で
買収されるというニュースが流れました。このことによって後払い決済という新たなシステムが加速して、日本の買い物事情も変わってくる可能性があります。支払いにも多様性が生まれてくるので、欲しい商品を色々な支払いの方法で購入してみるのも賢い選択でしょう。