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2021.10.06

「コオロギ」が世界の救世主!?

 

 

未来は食料危機!?

 国連人口白書によると2050年世界の人口は100億人に迫るとされ、動物性タンパク源が足りなくなると言われています。
これまで人の主なタンパク源となってきた牛や豚、鶏などの家畜は、飼育のために多くのエサや水が必要で、過放牧による草原や森林の衰退も懸念されています。
その上、牛などのはんすう動物はげっぷをするため、これに含まれるメタンが、地球の温暖化を促進すると言われています。

食用コオロギって?

 近い将来、人類の食料をいかに確保するかが課題なんですが、その打開策として昆虫食が注目を集めています。
少なくとも日本では、コオロギよりも、イナゴや蜂の子などの方が食用として知られてきました。しかし、なぜコオロギなんでしょう?

一般的に養殖に適しているのではないかとよく言われている昆虫にはミールワーム、カイコ、イナゴがあります。いずれも育つスピードが早く、その点で養殖向きですが、カイコはエサとなる桑を育てる必要があり、イナゴは日本ではなじみ深い食用昆虫であるものの、実は養殖は難しいそうです。
そうした中で、コオロギは雑食で育てやく、味も極めてよい昆虫で、食用に最も適した昆虫ではないかと言われています。

食用コオロギの凄さの秘密ベスト4

①資料が少ない
昆虫は1キロのタンパク質を生産するのに必要なエサの量が、主な畜産物に比べ少なく省スペースで飼育が可能です。
また、コオロギは雑食で人間の残飯などもエサにできるため、食料廃棄問題の解決の一助として期待できます。

②水源料が少ない
水は飲み水だけで、牛のように牧草を育てるための水は必要ありません。

③温室効果ガスの排出が少ない
温室効果ガスの排出などの環境負荷が少なく、
サステナブルで環境にやさしいタンパク源です。

④栄養価が高い
コオロギは食肉と同程度のたんぱく質が含まれているほど、高たんぱくです。
また、鉄やマグネシウム、カルシウムも豊富に含まれていて、全体的に栄養価の高い食材なのです。

食用コオロギの欠点

①販売価格が高い
生産コストがかからないとはいえ、需要と供給のバランスや流通量の問題で、どうしても価格が高くなっているのが現状です。ニーズが増えていけば、その分コストは下がっていくと思われます。

②外見のイメージ
昆虫という外見のイメージが強く、栄養価が高くてもどうしても食べづらいと感じるられるかもしれません。心理的に抵抗感があると、普及しづらい側面が考えられます。

➂病気やアレルギーになる?
コオロギをはじめとする昆虫は、甲殻類と近いため、人によってはアレルギーを引き起こす可能性があり、甲殻類アレルギーを持っている人は注意しておきましょう。また生き物である以上、細菌・ウイルス・病原体などを持っているリスクもゼロではなく、特に自然採取したものは、何をエサに食べてきたのかもわかりませんので、どんなエサを食べて育ったのがわかる物を選び、しっかりと加熱調理をしてから食べることに注意が必要です。

昆虫食の未来

昨年(2020年)5月に無印良品で「コオロギせんべい」が発売され、一気に関心が集まりました。
オンラインショップ限定で発売されたものの、発売初日に完売。多くの人に衝撃を与えました。

日本橋馬喰町の昆虫食レストランでは2種の国産コオロギをブレンドした出汁をはじめ、「コオロギ醤油」を使ったタレに、特製の「コオロギ油」、さらには「コオロギ練り込み麺」と、様々な形でコオロギの魅力を表現。1杯に100匹以上のコオロギを贅沢に使用した、このラーメンは、行列ができるほどの人気ぶりだったそうです。

 コオロギは見た目に少し抵抗があるかもしれませんが、乾燥して粉末状になってしまえば、その姿はほとんど気になりません。味も実はコオロギは雑穀やナッツのような香ばしい風味が特徴です。乾燥やローストしたものに塩などだけかけて、そのまま食べたり、柿の種のおかきの代わりにピーナッツとコオロギを合わせたら、ビールのつまみにぴったり?
遠くないうちにコンビニの棚にごく普通にコオロギを使ったおつまみが並ぶ日がくるかもしれませんね。

参考元

https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/food/h_vol52/

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