はじめに
「ホームページを新しくしたいけど、何から始めればいいかわからない…」
「業者さんに言われるがまま進めて、本当に効果があるのか不安…」
もしあなたがそう思っているなら、この記事はきっとお役に立てます!
現代のビジネスにおいて、ホームページは会社の大切な顔ですが、時代やお客様のニーズはどんどん変わるので、ホームページも定期的に見直す必要があります。
しかし、ただデザインを変えるだけでは意味がありません。多くの企業が「どこを直せばいいの?」「何に力を入れれば効果が出るの?」と悩んでいます。
この記事は、そんな悩める企業の管理職の方や、ホームページのリニューアルに関わる営業の方に向けて、「これだけは外せない!」 という5つのポイントをわかりやすく解説します。リニューアルの目的をハッキリさせることから、効果を測る方法、使いやすいデザインのコツまで、初めての方でも安心して計画を進められるように、具体的な例を交えながら説明していきます。
今のホームページが古く感じたり、使いにくいと感じているなら、それはリニューアルを考えるサインです。この記事を読んで、あなたのホームページを生まれ変わらせ、会社の成長につなげましょう!
1. なぜリニューアルする? 目標をしっかり決めよう!
1-1. 「何を変えたいのか?」リニューアルの理由を見つけよう!
ホームページのリニューアルを始める前に、一番大切なのは「なぜホームページを新しくするのか?」という理由をハッキリさせることです。
よくある理由としては、「デザインが古い」「競合他社と比べて見劣りする」「スマホで見にくい」などがありますが、これらの理由だけでは、リニューアルの方向性がぼやけてしまい、期待した効果が得られないことがあります。大切なのはリニューアルの目的を具体的に、そして測れる形で考えることです。
例えば、
【現状の問題点】
・
ホームページを見に来る人が少ない
・お問い合わせがなかなか来ない
・ホームページを見てすぐに離れてしまう人が多い
【考えられる原因】
・ホームページが見にくい
・使いにくい
情報が古くて役に立たない
・スマホに対応していない
・検索エンジンで見つけにくい
これらの問題を分析して、リニューアルの具体的な目標を立てます。
【例1】ホームページを見てくれる人を30%増やす
【例2】ホームページからのお問い合わせ数を月5件増やす
【例3】ホームページを見てくれた人が、他のページも見てくれる割合を15%上げる
【例4】新しいサービスについて、ホームページからのお問い合わせを月3件獲得する
目標をハッキリさせるためには、お客様の声を聞いたり、ホームページのアクセス状況を分析したりすることが大切です。そして、リニューアルに関わる全員でこの目標を共有し、納得することが、成功への第一歩となります。
1-2. 効果を測るための「ものさし」を作ろう!
リニューアルの目標が決まったら、その目標が達成できたかどうかを測るための「ものさし(KPI:重要業績評価指標)」 を設定します。KPIとは、リニューアルの成果を具体的な数字で表すためのものです。
例えば、
「ホームページを見てくれる人を30%増やす」の場合、KPIは「月間のページ閲覧数」
「ホームページからのお問い合わせ数を月5件増やす」の場合、KPIは「お問い合わせフォームからの送信数」
「ホームページを見てくれた人が、他のページも見てくれる割合を15%上げる」の場合、KPIは「平均ページ滞在時間」 や「直帰率(最初に見たページからすぐに離れてしまう人の割合)」になります。
KPIを設定する際には、今のホームページの数字を把握し、リニューアルによってどれくらい改善したいかという具体的な目標値を決めることが大切です。
また、KPIは一度決めたら終わりではありません。プロジェクトの進み具合に合わせて見直したり、目標値を調整したりすることも必要です。リニューアル後には、定期的にKPIをチェックし、目標達成に向けてどのように改善していくかを考えることが重要です。
このように、リニューアルの目的をハッキリさせ、効果を測るための「ものさし」を準備することで、リニューアルがただのデザイン変更ではなく、会社の成長につながる投資となるのです。
2. みんなで協力!スムーズに進めるための準備
2-1. 誰が何をする?役割分担をハッキリさせよう!
ホームページのリニューアルは、色々な部署の人や外部の会社と協力して進める大きなプロジェクトです。
だからこそ、「誰が何を担当するのか」 という役割分担をハッキリさせることが、スムーズに進めるための重要なポイントになります。
社内ではそれぞれの部署が持つ専門知識を活かして協力する必要があります。
【管理職】 リニューアルの最終決定、予算管理
【マーケティング担当】 リニューアルの企画、効果測定、コンテンツの方向性決定
【営業担当】 お客様のニーズの共有、リニューアル後の情報発信
【デザイナー】 ホームページのデザイン制作
【エンジニア】ホームページのシステム構築、技術的なサポート など
また、外部の会社(制作会社、SEO対策会社、広告代理店など)にも、デザイン制作やシステム開発、集客のサポートなど、それぞれの専門分野で協力してもらうことになります。プロジェクトを始める前に、関係者全員が集まって、それぞれの役割、責任範囲、スケジュール、予算などを共有する ことが大切です。定期的な会議や、進捗状況を共有するためのツール(チャットツールやプロジェクト管理ツールなど)を活用することで、情報共有がスムーズになり、問題が起きた時にも迅速に対応できます。外部のパートナー企業との連携も重要です。契約内容や納品物の品質、納期などを明確にしておくことで、認識のズレを防ぎ、スムーズなプロジェクト進行につながります。
2-2. 無理のない計画を立てよう!スケジュールと人員の管理
ホームページのリニューアルは、多くの作業が必要となるため、無理のないスケジュールを立てることが重要です。まずは、リニューアル全体の期間を決め、その中で企画、デザイン、開発、テスト、公開といった各段階で必要な作業と期間を洗い出します。それぞれの作業には担当者を決め、いつまでに何をするのかという期限を明確にすることで、進捗状況を把握しやすくなります。
特に注意が必要なのは、各作業の順番です。例えば、デザインが終わらないと開発に進めない、開発が終わらないとテストができないといったように、前の作業が終わらないと次の作業に進めないものがあります。
そのため、各作業の依存関係を把握し、遅れが出た場合に全体スケジュールにどのような影響があるかを考慮して、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
また、人員(リソース)の管理も重要です。社内の担当者だけでなく、外部のパートナー企業の担当者のスケジュールも考慮しながら、各作業に必要な人員を確保する必要があります。スケジュール管理ツールやガントチャートなどを使うと、各作業の進捗状況を視覚的に把握できるので便利です。定期的な進捗会議で、各担当者からの報告を聞きながら、計画通りに進んでいるかを確認し、必要に応じてスケジュールの見直しや人員の調整を行います。無理のない計画と適切な人員配置によって、ホームページのリニューアルプロジェクトは着実に進み、目標達成へとつながります。
3. 見やすく、使いやすい!ホームページの土台作り
3-1. お客様が見やすいように!情報の整理と配置のコツ
ホームページのリニューアルで、見た目のデザインと同じくらい大切なのが、お客様にとって使いやすいホームページにすることです。今の時代、ホームページを見る人は、知りたい情報にすぐにたどり着けることを求めています。もし、情報が探しにくかったり、操作が複雑だったりすると、すぐに他のホームページに移ってしまう可能性があります。
そこで重要になるのが、お客様の目線で考えた情報の整理と配置(情報設計) です。
まずは、お客様がホームページに何を求めているのかを想像してみましょう。

・どこをクリックすると思うか?
・どんな順番で情報を見ていくか?
このようなお客様の行動パターンを分析し、迷わない動線(ホームページ内の移動ルート)を作ることが大切です。具体的には見た目のデザインだけでなく、使いやすさを意識した設計が必要です。
・関連する情報をまとめて表示する
・ナビゲーション(メニュー)をわかりやすくする
・クリックできる場所をハッキリさせる
・スマホでも見やすいように工夫する など

お客様がどこで困っているのかを知るために、実際にホームページを使ってもらうテスト(ユーザビリティテスト)を行ったり、ホームページのアクセス状況を分析したりすることも有効です。
3-2. 古い情報は整理整頓!魅力的な情報に生まれ変わらせよう!
ホームページには、これまでたくさんの情報が蓄積されているはずです。リニューアルを機に、これらの情報を見直し、整理する(コンテンツの棚卸し) ことは非常に重要です。
まずは、ホームページにあるすべての情報をリストアップし、一つひとつ確認していきます。不要な情報は思い切って削除したり、内容が似ている情報はまとめたりすることで、ホームページ全体がスッキリと見やすくなります。

・古くて情報が間違っていないか?
・お客様が本当に求めている情報か?
・情報が足りていない部分はないか? など
そして、残った重要な情報についてはお客様にとってより魅力的で価値のある情報に生まれ変わらせます。ブログ記事やお客様の声、よくある質問などを充実させることも、お客様の満足度向上につながります。
・最新の情報に更新する
・もっとわかりやすい表現にする
・写真やイラスト、動画などを活用して見やすくする
・SEO対策(検索エンジンで見つかりやすくする工夫)を意識して内容を調整する など
このように、お客様が見やすく、使いやすいホームページにするためには、情報の整理と配置、そして魅力的な情報作りが欠かせません。
4. 裏側も重要!技術的な準備と検索対策
4-1. ホームページの骨組みを整えよう!見つけやすくするための工夫
ホームページのデザインや情報がどんなに良くても、技術的な土台がしっかりしていないと、お客様がスムーズに見ることができなかったり、検索エンジンに見つけてもらえなかったりする可能性があります。そこで重要になるのがホームページの構造(サイト構造)と内部リンクの最適化です。
サイト構造とは、ホームページ全体のページの配置や階層のことです。例えるなら家の間取りのようなものです。論理的でわかりやすい構造にすることで、お客様も検索エンジンもホームページの中をスムーズに移動できるようになります。
・トップページの下に、主要なサービスや製品のページがある
・それぞれのサービスや製品のページから、詳しい情報やお問い合わせのページに繋がっている など
内部リンク は、ホームページの中のページ同士を結びつけるリンクのことです。適切な内部リンク を設定することで、お客様はより多くの情報を効率的に見ることができ、検索エンジンもホームページ全体の情報を理解しやすくなります。
・関連する情報があるページ同士をリンクで繋ぐ
・重要なページへのリンクを目立つ場所に設置する など
これらの工夫によって、検索エンジンがホームページの情報を正確に理解し、評価しやすくなる(クローラビリティの向上)ため、検索結果で上位表示されやすくなる効果が期待できます。
4-2. スピードアップとスマホ対応!快適に見るための技術
現代のインターネットユーザーは、ページの表示速度が遅いとすぐに離れてしまう傾向があります。また、多くの人がスマートフォンやタブレットでホームページを見るため、どんな ツールでも快適に見られるようにする(モバイル対応) ことは必須です。
・画像のサイズを最適化する
・ホームページのデータを軽くする
・サーバーの処理を速くする

など、様々な技術的な対策が必要です。ページの表示速度が速いほど、お客様のストレスが減り、ホームページに長く滞在してくれる可能性が高まります。また、Googleなどの検索エンジンも、表示速度の速いホームページを高く評価する傾向があります。モバイル対応(レスポンシブ設計) は、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々な画面サイズに合わせてホームページのデザインが自動的に調整されるようにすることです。
これにより、お客様はどのデバイスで見ても、文字や画像が見やすく、操作しやすい状態でホームページを閲覧できます。モバイル対応ができていないホームページは、スマートフォンユーザーにとって非常に使いにくく、離脱率が高くなる原因となります。また、Googleはモバイルファーストインデックスという考え方を採用しており、モバイル版のホームページを評価の基準としているため、モバイル対応はSEO対策としても非常に重要です。
これらの技術的な最適化とSEO対策は、ホームページの使いやすさを向上させるだけでなく、検索エンジンからの評価を高め、より多くのお客様に見てもらうための重要な土台となります。
5. 最後の一押し!公開後のチェックと成長へのステップ
5-1. 公開前の最終確認!問題がないか徹底的にチェック
ホームページのリニューアルがいよいよ大詰め。しかし、ここで油断してはいけません。公開前にしっかりとテストを行い、品質を保証することが、公開後のトラブルを防ぐために非常に重要です。
テストでは様々な項目を細かくチェックします。
・すべてのページが正しく表示されるか(デザイン崩れがないか)
・リンクがすべて正しく機能するか
・フォームが正常に送信できるか
・動画や画像が正しく再生・表示されるか
・スマートフォンやタブレットなど、様々な デバイスで問題なく表示されるか
・ホームページの表示速度は問題ないか など
テスト項目をリスト化し、一つひとつ丁寧に確認していくことで、見落としを防ぐことができます。もし不具合が見つかった場合は、必ず修正してから公開するようにしましょう。
また、実際にホームページを使うお客様の視点になって、使いやすさ(ユーザビリティ) のテストを行うことも有効です。社内の人だけでなく、外部の人に試してもらうことで、自分たちでは気づかなかった問題点が見つかることもあります。公開前にしっかりとテストを行うことで、お客様に安心してホームページを使ってもらうことができ、企業の信頼性にもつながります。
5-2. 公開して終わりじゃない!効果を測って、もっと良くしていこう!
ホームページを公開したら、いよいよ効果測定のスタートです。リニューアル前に設定したKPI(目標達成度を測る指標) を定期的にチェックし、リニューアルによってどのような変化があったのかを確認します。
・ホームページへのアクセス数は増えたか?
・お問い合わせの数は増えたか?
・ホームページを見てくれた人が、商品購入や
サービス利用につながった割合は上がったか?
・特定のページを見ている時間は長くなったか?
・ホームページからすぐに離れてしまう人の
割合は減ったか?

これらのデータを分析することで、リニューアルの成果や、改善すべき点が見えてきます。効果測定には、Google Analytics などのアクセス解析ツールや、Google Search Console などの検索パフォーマンス分析ツールを活用します。
そして、得られたデータをもとに「PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)」を回していくことが重要です。
・うまくいっている点はさらに伸ばす
・目標を達成できていない点は原因を探り、改善策を考える
・お客様の声やアンケート結果なども参考に、さらに使いやすいホームページにしていく
ホームページは「公開したら終わり」ではなく、「常に成長させていくもの」という意識を持つことが大切です。効果測定と改善を繰り返すことで、ホームページは企業の成長に大きく貢献してくれるはずです。
最後に 〜さあ、次のステップへ!〜
この記事では、「成功するホームページリニューアルで絶対外せない5つのポイント」について、初心者の方にもわかりやすく解説してきました。ホームページのリニューアルは、会社の顔であるホームページをより良くし、ビジネスを成長させるための重要なステップです。今回ご紹介した5つのポイントをしっかりと押さえ、計画的に進めることで、必ず成功に近づけるはずです。リニューアルは大変な作業かもしれませんが、得られる効果は非常に大きいです。この記事が、あなたのホームページリニューアルを成功させるための一助となれば幸いです。さあ、自信を持って次のステップへ踏み出しましょう!
「それでもどうしたら良いかわからない…。」そんなアナタに、
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