【和ごころ】ボイスコミュニケーションツール「nock」β版リリース

「和ごころをコンセプトにしたボイスツールのβ版がリリースされた」
省略していますが、このようなタイトルの情報を見かけました。

え…？和ごころ？のボイスツール？
私の頭の中はこんな感じで「？」だらけになったので少し調べてみました。
※2021年11月の情報を元にしています。β版ですので今後変更等がある可能性があります。

1.ボイスコミュニケーションツール“nock”とは？

“nock”はAIQ株式会社が開発しているボイスツールです。
株式会社NTTドコモとの共同実証実験として、無料β版のサービスを開始しました。

コンセプトは“和ごころ”
●発信者の都合よりも、受信者の都合や状況を考慮
●気軽に話し掛けやすく、話し掛けられやすい環境を提供
●発信者の想いが十分に伝わる表現手段の実現

日本人が得意とする「気遣い」を大切にしつつ、以下の便利な機能を持つツールとなっています。

①相手を気遣う“今ちょっと話せますか？”を伝える「STAMP機能」
②ステータスがひと目でわかるワンタップ通話「TALK機能」
③付箋感覚で相手に送る30秒の音声メモ「REC機能」

2.なぜ“nock”を開発したの？

コロナウイルスの流行に伴い、リモートで働くことが当たり前になってきた昨今。
コミュニケーションの取り方が、チャット・メールなどによるテキスト形式がメインになったことで、「会話の減少」「繋がりの希薄化」といった課題に注目したそうです。
“nock”の企画時に実施したインタビューでは、2つのユーザーインサイトが浮かび上がりました。

●ミーティングするほどではない“ライトな会話”がしづらい
「テキストで送るのは面倒だが、わざわざミーティングするほどでもない。ただ相手にいきなり電話するのは気が引けてしまう。」

●会話を開始するまでに手間がかかる
「社内スケジュールシステムだけでは相手が、今、本当に話せるか分からず、『今ちょっと話せますか？』とテキストで確認し、返事を待つ必要があるため、会話を開始するまでに時間がかかる。」

また別企業の調べですが、20・30代を対象とした意識調査で「在宅勤務時のコミュニケーションでストレスを感じることがある」と回答した人は、なんと約7割もいたとのことです。

ストレスを感じる理由ですが、
1位「テキストでニュアンスが伝わらない」
2位「返信が遅い」
3位「無視をされることがある」
となっています。

このようなユーザーインサイトを考慮し、開発されたのが“nock”です。

3.どんな時に使うの？

“nock”は最初の項目で記載した3つの機能があります。

①「STAMP機能」
その時の気分や状況に合わせた会話のきっかけをSTAMPで送ります。
「今ちょっと話せますか？」のテキストよりも、送りやすく返信しやすい機能です。
LINEよりもビジネス寄りのものでしょうか？使用画像が見当たらなかったためちょっと気になるところです。

②「TALK機能」
相手のステータスがひと目でわかり、話したい相手を選んでタップするだけで、会話までスムーズに移行できます。
会議するほどではないけれど会話が必要なとき、資料の内容をサッと確認したいときに便利です。
パソコンの画面共有も可能とのことです。

③「REC機能」
30秒の音声を録音できる機能です。
付箋のように手軽に相手に送る音声メモというイメージみたいです。
画面の録画もできるようで、作りかけの資料をパッと説明したいときなどに重宝しそうですね。

4.β版は誰でも使えるの？

“nock”は2021年11月15日から期間限定で先行体験ユーザーを募集しています。
申し込みが必要ですが、無料で利用することができます。
いつまでなのかは記載されていませんが、定員を満たし次第終了予定ですので、興味のある方はお早めに申し込みをすると良いでしょう。

ですがここで注意点！
β版は“macOSのみ”の対応となっています。
Windowsユーザーは利用することができませんのでお気をつけください。
正式リリースではどちらでも利用可能になっているといいですね。

5.感想

確かに音声でコミュニケーションを取るとなると、zoomやSkypeなどがありますが、いきなり相手に掛けることはしづらいですし、掛ける前の確認も面倒。
そこで“和ごころ”というコンセプトに繋がる訳ですね。
UIも非常にシンプルで邪魔にならないデザインがとてもいいですね。
製品版では対応OS・機能の変更の有無・金額設定がどうなるのか気になるところです…！

〈参照〉
【AIQ株式会社】nock 公式サイト
【PRTIMES】在宅勤務時のコミュニケーションに関する意識調査