だから、そのデザインはダメなんだ。

「だから、そのデザインはダメなんだ。」
【著者】香西 睦【発行】エムディエヌコーポレーション
この本は情報デザイン設計の観点から「ユーザーが本当に使いやすいWebサイト」を○×形式で解説されているフルカラーの本です。

読んだ理由

私自身まだ経験が浅いのでサイトのデザインを1から担当する事はほとんど無いのですが、これから機会も増えると思いますし、チャレンジしていきたいと思います。
紙面デザインとは違い実際にユーザーが操作するとので、ユーザビリティの高いデザインを学ぶために読みました。

本書は見開き2ページ単位の構成になっており、記事テーマに即した良い例・悪い例のサンプル(Webページ)を使って○×形式で比較する形式になっており「ココも注目！」という実例紹介とチャプターごとに詳しい解説記事が掲載されています。

ココが良かった！

80ページの「Webコンテンツでは本質・本題をタイトルに」では雑誌の誌面構成の流れとWebサイトの記事の流れを説明し、タイトルの付け方が変わることが書かれていました。
あまり意識しておらず身近なところでブログタイトルの付け方など出来ていないところが思い当り参考になりました。
また58ページの「導線と動線の違いを意識するのが使いやすさの基本」では、遷移動線を優先する傾向が強いランディングページやチラシと違い、通常サイトを作る上で行動動線にあった導線を張れるかが重要である。と書かれており基本ではありますがサイトデザインをするときに疎かにしてはいけない重要な部分だと再認識することが出来ました。

感想

本書ではデザインの見た目的な善し悪しでは無くユーザー視点での善し悪しが書かれており、クライアントやデザイナー（自身）の好みに左右されずに「本来あるべきWebサイト作り」に役立つ本であると感じました。
個人的に残念だったのは×のCheck!から○のPointへの改善例が若干わかりにくいところがあった（悪いところ：ボタンがスマホ用なのに小さい。良いところ：大きくなり隙間も空いていて押しやすい・・等）のでもう少し具体例など（何px空けて改善）が詳しく書いてあると全く1からの人も読みやすいかと思いました。
あと随所に出てくるおじさんのキャラクターが著者でもなさそう？で誰なのかちょっと気になりました（笑）

まとめ

Webのデザインの知識はあるけどユーザビリティやインフォメーション・アーキテクトに関する知識を深めたい人に良い本だと感じました。
具体例が多く載っているので実務に活用できます。

だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる