完全版下は夢のデータ
こんにちは。
日広の持田です。
今日は「完全版下」を紹介いたします。
まず、版下についてはこちらをご覧ください。
「完全版下」とは、手を加える必要がない、そのまま印刷できるデータのこと。
弊社からすると夢のようなデータの事です。
ですが、完全版下は実は・・・デザイナー泣かせのものでもあるのです。
「そのデザイン私がすればもっとレスポンスが上がるものを作って
やっちゃるのに!!」という気持ちで泣かせることもありますが、
実際は、「完全版下」といわれつつ、「不完全版下」であることが多いからです。
完璧なデータは10に1つといった所でしょうか…。
本当に夢のようなデータなんですよね。
同じ言葉に「データ入稿」というものがあります。
営業がお客様から「データ入稿だから、そのまま印刷して」と頂き、
社に戻ってデータを開けてみると・・・このままでは印刷できない・・・
ということが多々あります。
不完全版下で多いのは
1)フォントにアウトラインがかかっていない
印刷するところが同じ書体を持っていないと印刷できません。
2)トンボがついていない
トンボがないとどこで切ればよいか分からないです
3)色の指定がおかしい
通常印刷物はCMYKのDIC指定をおこないます。
ですので、写真などのRGBでは印刷ができません。
ちなみにトンボもCMYK指定でお願い致します。
4)写真の不備
写真のリンクが外れていたり、印刷用のEPSやTIFF以外の形式になっている。
5)印刷範囲の不備
絵柄が内トンボまでしか作られていないと、完成した際に絵柄の過不足が出来てしまいます。
などなど…、まだまだ沢山のことが起こります。
せっかく完全版下で版下制作費を浮かして、安価にご提供できるようにしようと
していたのに、これではさらにデザイナーの作業が増え、制作費を頂くことになります。
ただ、「この世の完全なものなどない」と言われます様に、
うちではデータ入稿のプロフェッショルが揃っていますので、
データの修正も素早い対応をいたします。
データ入稿の処理案件数ナンバーワンはこちらのスタッフです。
みなさん私どもにちょっとだけデータを触らせて頂くことをお許しください。