1. はじめに

パンフレット制作を検討するとき、「どんな紙を選べば良いのか分からない」と悩む方は非常に多いです。
デザインやレイアウトはこだわっていても、紙の種類や厚さの違いが仕上がりの印象を大きく左右することは意外と知られていません。
たとえば、同じデザインでも、光沢のあるコート紙なら「鮮やかで華やか」に、マット紙なら「上品で落ち着いた印象」に見えます。つまり、紙選びはデザインの一部なのです。
この記事では、印刷の現場で実際に使われている代表的な種類の紙
「コート紙」「マットコート紙」「アート紙」「特殊紙」を中心に、
パンフレット印刷で失敗しないための紙の選び方をわかりやすく解説します。
2. パンフレット印刷で使われる代表的な紙の種類
パンフレットに使われる紙は、見た目だけでなく、触り心地・印刷の仕上がり・コストに違いがあります。
ここではまず基本となる4種類を押さえておきましょう。
2-1. 写真を鮮やかに見せるならコート紙
コート紙は表面に光沢加工が施された紙で、ツルツルとした質感と発色の良さが特徴です。
写真やカラーイラストを多く使うパンフレットに最適で、企業案内や商品カタログなど、プロ感のある仕上がりになります。
【メリット】発色がよく、デザインが鮮明に見える
【デメリット】指紋が付きやすく、ボールペンで書き込みにくい
【おすすめ用途】カタログ、観光パンフレット、商品紹介
2-2. 上品で落ち着いた印象にオススメのマットコート紙
マットコート紙はコート紙のツヤを抑えたタイプで、しっとりした手触りが魅力です。
光の反射が少なく、文字が読みやすいので、高級感や信頼感を演出したいパンフレットに最適です。
【メリット】反射が少なく、落ち着いた印象に仕上がる
【デメリット】色がやや沈み気味に見える場合がある
【おすすめ用途】会社案内、学校パンフレット、サービス紹介
2-3. より強い光沢・美術館系の印象にするアート紙
アート紙は、コート紙よりも塗工量が多く、より光沢感が強い紙です。写真や色の再現性が高く、作品集・展示・美術館パンフレットなどで採用されることがあります。
【メリット】発色・写真再現性が高く、光沢があり高級感・ビジュアルの存在感を強く出せる
【デメリット】光沢が強く、反射で文字が読みにくいことがある 指紋が目立ちやすく、コストはやや高め
【おすすめ用途】作品集・写真集・画集、美術館パンフレット
2-4. 質感・個性で差をつける特殊紙
「ヴァンヌーボ」「ミセスB」「Mr.B」など、特殊紙(ファンシーペーパー)は、紙自体に色や模様、独特の風合いがある個性的な紙です。
印刷するだけで“特別感”が生まれ、ブランディングや高級感を求めるパンフレットに適しています。
【メリット】唯一無二の質感、強い印象を残せる
【デメリット】印刷コストが高く、量産には不向き
【おすすめ用途】高級ブランド、アート展、不動産・美容系パンフレット
3. 紙の厚さで変わるパンフレットの印象
紙の厚さは、触ったときの印象(頼もしさ・高級感)に直結します。
印刷業界では厚さの目安として「連量(kg)」表記を使うことが多いです。
※連量kgは紙の種類や基準サイズによって体感が少し変わるため、ここでは「一般的な目安」としてご覧ください。
3-1. リーフレット・パンフレットに適した厚さ

「しっかり感」を出したい場合は110kg以上が人気で、表紙を厚め・中面を薄めにする組み合わせも多いです。
- 【90kg】配布向き。軽くてコストバランスが良い
- 【110kg】標準で読み物・案内向き
- 【135kg】高級感や丈夫さを出したいとき
3-2. チラシに適した厚さ(コスパ重視〜営業ツールまで)

代表的な目安は53kg/70kg/90kgです。
- 【53kg】スーパーなど大量配布の折込チラシで定番
- 【70kg】標準。読みやすさとコストのバランス
- 【90kg】営業ツール・配布後も手元に残したいとき
3-3. 名刺に適した厚さ

一般的な目安は180kg/200kg/220kgです。
- 【180kg】標準(ハガキより少し薄いイメージ)
- 【200kg】しっかり感が増して信頼感が出やすい
- 【220kg】高級感重視。硬さが欲しい方向け
4.用途別に見るおすすめの紙の選び方
「結局どれが良い?」という方は、まず下記から選ぶと失敗が減ります。

◎ 企業・学校案内
清潔感・信頼感を重視するため、マットコート紙110kgがおすすめ。
ツヤを抑えた落ち着いた質感が、真面目で誠実な印象を与えます。
◎商品カタログ・観光パンフレット
商品の写真や風景を美しく見せたい場合は、コート紙135kgが最適。
鮮やかな発色で印象的な仕上がりになります。
◎ブランド・美容系パンフレット
高級感や特別感を演出したいなら特殊紙を選びましょう。
触れた瞬間に違いが伝わり、ブランド価値を高めることができます。
5. コストと品質のバランスを取るコツ
印刷費を抑えつつも見栄えを良くしたい場合、以下の工夫が有効です。
5-1.用紙を統一する
社内で複数種類のパンフレットを作る場合、
用紙を統一するとロット発注でコストダウン可能となります。
5-2.両面印刷でデザイン効率を上げる
紙の種類よりも、構成・デザインで情報密度を高めることも効果的です。
また、印刷面積を減らせば紙のコストも削減できます。
5-3.部数と紙厚を調整する
展示会用など一時的に使うパンフレットの場合、
部数を多めにして厚さを少し薄くするのも賢い選択です。
6. 紙選びのチェックポイント
6-1.目的を明確にする
「配るのか」「手元に置いてもらうのか」で選ぶ紙は変わります。
手に取ってもらいたいなら「軽め」、保存してもらいたいなら「厚め」にしましょう。
6-2.デザインとの相性を考える
ツヤのあるデザインは「コート紙」、マットな色合いのデザインは「マット紙」。
印刷前に試し刷りや見本紙で確認すると安心です。
6-3.印刷会社に相談する
同じ紙でも印刷機や加工方法によって仕上がりが変わるため、
「どんな印象にしたいか」を伝えるのが一番の近道です。
7. よくある質問(Q&A)
Q.コート紙とマットコート紙の違いは?
A.ツヤの有無と発色の鮮やかさです。コート紙は光沢があり鮮やか、マットは落ち着いた印象となります。
Q.特殊紙は高い?
A.通常の紙より2〜3割ほど高めですが、ブランド感を出したい場合には十分に価値があります。
Q.どの厚さを選べば間違いない?
A.迷ったらまず「マットコート110kg」を基準に考えてみましょう。バランスがよく、どんな用途にも対応できます。
8. まとめ
パンフレット印刷での紙選びは、見た目・手触り・印象を決める大切な要素です。
迷ったときは「何を伝えたいか」「どんな印象を与えたいか」を軸に選びましょう。
一般的によく使われるのはコート紙/マットコート紙、
厚さは110kgまたは135kgが選ばれやすい傾向です。
さらに質感やブランド感を大切にしたい方には、アート紙・特殊紙もおすすめです。
今回は紙の種類を中心に解説しましたが、印象を上げる方法は他にもあります。
(例:PP加工、マットPP、箔押し、型抜き、特色など)
印刷に関するご相談も含め、お気軽にお問い合わせください。
最後に、「福岡パンフレット制作.com」では、創業以来培ってきた幅広いノウハウと、紙媒体からデジタル媒体まで幅広い制作実績を生かし、集客・販促をサポートいたします。
パンフレットの仕様選び(紙・厚さ・加工)でお困りの場合、目的と配布方法を伺ったうえで最適なご提案が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。













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