ビジネス

2021.11.24

NFTアートって?

 

1.話題のNFTアートって何?

2021年3月に米国人アーティストのビープルさんが制作したデジタルコラージュ作品が競売にかけられ約75億円で落札されました。
デジタルアートが高い利益を生む新たな創作分野として注目を集めるきっかけとなった出来事ですが、その取引に使われたものが「非代替性トークン(NFT)」でした。
非代替性トークン(NFT)を使ったデジタルアートは「NFTアート」と言われおり、ブロックチェーン技術を活用することで改ざんすることができない仕組みになっています。

 

わかりやすく言うと、従来コピーが容易でオリジナリティの確保と証明が困難だったデジタルコンテンツに、暗号通貨で利用する技術を組み込むことで、デジタルコンテンツに唯一性という「価値」を持たせたものです。

2.NFTアートの特徴・仕組み

■NFTアートの特徴
・唯一性を証明できる
・改ざんできない
・データの作成者/所有者を記録できる

 

●唯一性を証明できる
NFTは基本的にイーサリアムのブロックチェーンを利用しています。
イーサリアムブロックチェーンの「ERC-721」という仕組みを活用することで、個々のデジタルデータに識別可能なコードを付与し、結果、各NFTを固有のものとして判別できるようになりました。
この特徴によって、NFTアートははじめて作品としての価値を持つことができています。

 

●改ざんできない
ブロックチェーンは、通信上で実施した取引の記録を「ブロック」に記録し各ユーザーが共有する形で管理します。
ユーザーがすべての取引履歴を共有しているため、1人がデータを編集したとしてもかんたんに不正を見つけることが可能です。

 

●データの作成者/所有者を記録できる
作成したNFTアートには、ブロックチェーン技術を用いて追加でさまざまな情報を記録することができます。
たとえば、NFTアートの作成者を記録して作品が本物であると証明したり、NFTアートの購入者を記録して所有権を明らかにしたりすることが可能です。
これらの情報もブロックチェーン上で管理されるため、改ざんはできません。

3.NFTアートの出品・販売方法

NFTアートの作り方はデジタルアートの作り方と同じです。画像の場合はPhotoshopやIllustratorなどを利用して制作を進めていきます。
完成したデジタルアートをNFTアートとして取引するには、NFTマーケットプレイスに出品する必要があります。

 

■NFTマーケットプレイスにNFTアートを出品する手順
1.NFTマーケットプレイスにログイン
2.仮想通貨のウォレットを作成
3.ウォレットにNFTアートの売買に必要な仮想通貨を入金
4.マーケットプレイスで出品するNFTアートの販売条件を入力
5.出品するNFTアートをマーケットプレイスにアップロード

 

日本語サービスに対応しているウォレットは「メタマスク」となっております。
ウォレットに入金する通貨はOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで通貨として採用されているイーサリアムがおすすめです。
イーサリアムブロックチェーンを利用しているオープンマーケットは、契約時にガス代が発生する点に注意が必要です。
また、NFTアートを販売して得た仮想通貨を日本円に換金するために国内仮想通貨取引所に口座を開設しておくのがおすすめです。

 

4.NFTアートの買い方・購入方法

NFTアートの購入方法は、販売方法とほとんど同じです。
■NFTマーケットプレイスでNFTアートを購入する手順
1.NFTマーケットプレイスにログイン
2.仮想通貨のウォレットを作成
3.ウォレットにNFTアートの売買に必要な仮想通貨を入金
4.希望のNFTアートを購入

NFTマーケットプレイスには、OpenSeaなどがあります。購入用の仮想通貨は取引所で購入しましょう。
おすすめは取引所形式の取引手数料が無料となっているCoincheckです。

 

5.NFTアートにおける現在の課題

NFTアートは投資家の注目を集めることでその規模を大きく拡大させていますが、その未来は明るいものだけではありません。

 

1.環境問題
NFTアートは取引のタイミングで各通貨のブロックチェーンを利用します。
ブロックチェーンは高度なセキュリティや取引のスムーズさで優位性がありますが、その代わりに莫大な計算をしなければいけません。
インターネットで演算をおこなうにはエネルギーが必要で、これが遠因として環境破壊へとつながっています。

 

2.契約時に手数料が発生する
2021年現在、ほとんどのNFTアートはイーサリアムブロックチェーンを利用して作られています。
易にNFTアートを作成できるという点がイーサリアムの良さですが、「ガス代」が発生してしまうというデメリットも存在しています。
「ガス代」とは、イーサリアムが採用している「スマートコントラクト」という契約をおこなう際に発生する手数料のことです。
ガス代はユーザーの通信量に応じて高額になっていくため、NFT市場が拡大していくとアーティストや投資家にとっては不利な状況になってしまいます。

 

3.法整備が追いついていない
NFTアートは、仮想通貨と同じようにサービスが開始されてから間もないため、国内外で法整備が追いついていません。
その中でも特に問題になっているのは「贋作」です。
NFTアートは、ブロックチェーン技術を活用することでデジタルアートに「唯一性」を持たすことができます。
これを悪用し、他人の著作物を自分のものとして出品する事例が後をたたないのです。
この著作権まわりの「グレーゾーン」は法整備の進行に応じて解消されるはずですが、まだまだ不安要素ではあります。

6.まとめ

・NFTアートとは、デジタルアートと仮想通貨のブロックチェーン技術を組み合わせたもの
・NFTアートはブロックチェーン技術を活用することで唯一性を証明し、デジタルアートを価値づけることができる
・NFTアートは絵や音楽以外にもさまざまな形で作成される
・NFTアート市場はデジタルアートの市場規模分は拡大の余地がある
・NFTアートの出品時にかかるガス代は今後増加していく可能性が高い

NFTがつくる新たなアートの形を把握することが今後必要になってくるかと思います。

 

参照・引用元:Media Argo(メディア アルゴ)
https://www.fisco.co.jp/media/crypto/nftart-about/

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