今回は一眼レフカメラに取り付ける「レンズフィルター」についてご紹介します。
主にレンズの先に取り付けて使うフィルターで、その特徴はレンズの表面の保護や、強い光を抑えたり、特定の色の強調など様々な効果を得ることができます。
フィルターにはいろいろな形状のものがありますが、一般的にはレンズの先にねじ込んで固定するネジ式タイプや、専用のホルダーに角型フィルターやシートフィルターを入れて使うホルダー式タイプもあります。
フィルター選びの注意点
レンズフィルターを選ぶときに、まず注意することは、レンズにフィルターがきちんと取り付けられるかどうかが重要です。一般的なネジ式のフィルターを取り付ける為には、レンズ先端のネジがきられているかどうか?次にレンズの口径を合っているか?等を確認し、自分のカメラのレンズのサイズに合ったフィルターを選びます。レンズの口径は、レンズの種類によって異なります。
UV・保護フィルター
UVフィルターは紫外線をカットするためのフィルターです。
晴れた時の海や山など紫外線が多い場所では、画面全体が青みを帯びたような写真になることがありますが、それをカットします。
また、保護フィルター(プロテクター)は、レンズの汚れ・傷を防止します。
NDフィルター
私も愛用してます、NDフィルター。NDとは、(Neutral Density)の略で、減光フィルターと言われてます。文字通りレンズに入る光量を調節し、シャッタースピードを遅くしたり、露出を変えたりすることになり、肉眼で見るのとは違った独特の写真を撮影することができます。以前もご紹介しましたが、流れ落ちる滝の水を白糸のように撮影するような場面では、このNDフィルターが効果を発揮します。
PL(偏光)フィルター
PLとは、(Polarized Light)の略で、偏光フィルターといわれています。ガラス面や水面などの不要な光の反射を除去することが出来ます。青空、山脈、樹木、ビルなどの色をすっきり鮮やかに写します。また、水面越しの水中の撮影や、ショールームのようなガラス越しの撮影にも効果的です。
スカイライトフィルター
UVフィルターと同様に晴天時の紫外線をカットすると同時に、影の部分の青みを抑える効果があり、保護フィルターとして使うことも出来ます。UVフィルターと異なりスカイライトフィルターは若干ピンク色になりますので注意が必要です。
特殊フィルター
写真に特殊な効果を与えるフィルターです。
少しぼやけた効果を出すソフトフィルターや、夜景の煌きを出すクロスフィルター、降り注ぐ雨のような流れの効果を作り出すレインスポット、画面の中心に半円形の虹を作り出すレインボーなど、ユニークな効果を持つフィルターが数多くあります。ソフトフィルターは、私も結婚式などで使ったことがありますが、優しい雰囲気のある写真が楽しめます。
モノクロ専用フィルター
白と黒の濃淡差を表現させるフィルターです。色のないモノクロ写真では、コントラストで明暗が決まるため、フィルターを使ってコントラストを調整し、撮影します。コントラストを強めるフィルターと適当なコントラストで肌や唇の部分を落ち着いた表現に出来ます。
このようにフィルターを付けることで、写真の表現も広がり新しい発見も見つけることが出来ます。
また、このレンズフィルターは安価な物もありますので、気軽に試してみてはいかがでしょう?