動感の表現について

以前のブログ「白糸の滝」でISOの設定を変えることでで、シャッタースピード変え、滝の水が流れる表現や止まった表現をご紹介しました。

今回は、ファインダー内の被写体の動きを追いかけて撮影する技法「流し撮り」をご紹介します。

 

この「流し撮り」の特徴としては、被写体は止まっているように写りますが、背景はブレているため、スピード感、迫力、躍動感といった「動感の表現」をすることが出来ます。

 

シャッタースピードを設定できるカメラであれば、コンデジ、ミラーレス、一眼レフカメラ等、流し撮りは出来ます。特に流し撮りに特別な機材はいりませんが、環境に応じて一脚やNDフィルターを使用することもあります。一脚を使うと垂直方向のブレを防ぎながらカメラを動かすことができるのでおススメです。晴天や夏の日差しが強い場合では、流し撮りをするためシャッター速度を遅くすると、ISOと絞りを調整しても露出オーバーになってしまう場合があります。その際はNDフィルター(減光フィルター)を使用することで適正露出を得るといいでしょう。

 

撮影場所ですが、先ず周りを見渡してみましょう。

曇り空や快晴の空になってませんか?(被写体が鳥や飛行機の場合)

また、何の模様もない単色の壁周りじゃありませんか?(被写体が車や人物の場合)

このように単色で単調な背景だとカメラを動かしても「流れない」ため、周りの状況を確認しましょう。

 

被写体の方向はどうでしょうか?出来るだけ被写体が横切る方向になるように撮影場所を移動します。

向かってくる被写体の場合には「ズーミング流し」という上級テクニックが必要になってきます。

 

カメラの設定ですが、流し撮りに必要なポイントはシャッター速度です。

撮影モードをマニュアルかシャッター優先AE(TVまたはS)に設定し、シャッター速度を少しだけ遅くすることがポイントです。車なら1/60S、自転車なら1/30Sのような遅めのシャッター速度にします。何秒にすれば良いという正解はありませんが、被写体が動く速度にあわせて調整する必要があります。シャッター速度を遅くするほど疾走感が出ますが、その分ブレが生じる為、難易度も上がるので適正値を探して設定していきましょう。

 

撮影に関してですが、被写体と同じ方向に同じ速度でカメラを沿わせ続けることで狙った被写体だけが静止してピントがあった写真を撮ることができます。ファインダーの中でフォーカス位置と被写体をシンクロさせるイメージです。ちょっとしたコツとしては、車・バイク・電車のように水平方向に移動する被写体の場合には、手・腕だけで追うといつの間にか上下にブレることがあるので、腰から回すか一脚を使うようにするとブレにくくなります。

 

 

EK028_L

 

 

AX067_L

 

 

「流し撮り」は練習が必要ですが、うまくいった時の感動はひとしおです。皆さんも是非挑戦してみてはいかがでしょうか?

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