2021年4月1日に新卒で入社して、広告業界デビューをした熊本県出身のゆりっぺです!
大学では情報にまつわることやマスメディアについて学んでいました。
広告業界はどんな知識が必要なのか?右も左もわからなかった私ですが、
新入社員としてこの一ヶ月間広告にまつわる様々なことを丁寧に教えていただきました。
これから研修で教わった内容について、紹介していこうと思います!
広告業界に興味がある人、どんな知識が必要なのか知りたい方に読んでいただけたらと思います。
今月はチラシやパンフレット、ポスターなど紙を使用する広告に欠かせない
紙と印刷の色についてご紹介します。
1 紙について
1-1紙のサイズについて
みなさん紙のサイズって言えますか?
A4やB5はよく目にするかと思いますが、
ほかにも紙のサイズにはいろんな種類があります。
そのなかでもよく使用するサイズをご紹介します。
紙は最初から小さい一枚ではなく、原紙とよばれる大きい紙から切り出しています。
原紙1枚の標準寸法に
・A列本判 (A列のもとになる紙:625×880mm)
・B列本判 (B列のもとになる紙:765×1085mm)
・菊判 (A列のもとになる紙:636×939mm)
・四六判 (B列のもとになる紙:788×1091mm)
などと呼ばれる大きい紙が使われています。
菊判とA列本判は同じA列のもとになる紙なので、一緒でもよくない?
と思うかもしれませんが、
菊判はA列本判より大きく、四六判もB列本判より大きくなっています。
これは折りや製本加工の都合で、A列本判やB列本判を使用すると
用紙内に全部入らないことがあります。
そのような場合に一回り大きい菊判や四六判を使います。
上の原紙から紙を仕上げサイズに加工します。
仕上げサイズになると、馴染みのある言葉が出てきますよ。
紙の仕上げ寸法(日本標準規格)は、
A列にはA0、A1、A2、A3、A4、A5、A6とあり、
B列にもB0、B1、B2、B3、B4、B5、B6とあります。
例を上げると官製はがきのサイズがA6で、新聞1ページのサイズが大体B3です。
ちなみにA列サイズはドイツで作られた規格で、国際的な規格になっています。
B列サイズは日本国内規格ですので、海外では使われていません!
それぞれの国にA列サイズ以外のオリジナルの規格を使用している国もあるので、旅の思い出に各国のノート等を集めてみるのもいいかもですね。
話が少し脱線してしまいましたが、
ここでクイズです!A4とB4どちらが大きいと思いますか?
正解は、B4が大きいです!
A4は210×297mmでB4は257×364mmです。
試しに先輩に「A4のサイズってなんでしたっけ?」と聞いて見たら
「210×297mm」と即答されました。
サイズの覚え方は、長辺を2で割ると、半分のサイズになります。
半分のサイズになると数字も増えていくので、
A3(297×420mm)を半分に折るとA4(210×297mm)になる
と教えていただきました。
B判のB3(364×515mm)、B4(257×364mm)も同様とのことなので
よく使うA4(210×297mm)とB4(257×364mm)を覚えておけば、
先輩社員のように即答できますね。
1-2紙の種類について
紙の種類もたくさんあります。
その中でよく使われるものは
・上質紙(コピー用紙のような紙)
・コート紙(艶がある、元は上質紙)
・マットコート紙(艶を消したコート紙)
があります。
それぞれの紙に特徴があり、用途ごとで使い分けます。
上質紙はボールペンなどのインクがにじみにくく、文字が書きやすいのが特徴です。
コート紙は艶があるため、写真を多く使うものに使用されやすいです。
ただ、ボールペンなどのインクがにじみやすく、文字を書くのには向いてないです。
マットコート紙は程よく艶が残っており、コート紙よりは文字が書きやすいのが特徴です。
また、他にも
・和紙
・再生紙
などなど、紙の種類はたくさんあります。
この紙に厚みごとでそれぞれの用途に沿った紙を使います。
1-3紙の厚みについて
紙の厚みは、Kgで判別することが多いです。
ここで言うKgとは、紙を1000枚重ねた際の重さのことです。
1枚だと軽すぎて量りにくいから、らしいです。
例えば
コート紙の110 Kgと135 Kgでは135 Kgのほうが厚めの紙になります。
重さが増えれば、厚みも増えるのでわかりやすいですね!
スーパーやパチンコ屋さんのチラシはコート53 Kgくらいの紙を使用していることが多いです。
こちらはコート紙の厚さの見本です。
影でなんとなく厚さの違いがわかりますか?
ちなみに先輩社員に紙を触っただけで厚みが言えるか試して頂いたところ、見事にあたりでした。
これは感覚で覚えていくそうなので、まずは身近なスーパーのチラシから
触って覚えていこうとおもいます。
2 色について
2-1.色の種類
印刷の色味は4色の色で構成されており
・Cyan(シアン)
・Magenta(マゼンタ)
・Yellow(イエロー)
・Key plate、Black(≒黒、墨)(黒のK)
略してCMYKと表示されます。
CMYで色の三原色+Kとも言います。
この4色ですべてのカラーを再現します。
例えば、
赤色はマゼンタとイエローをかけ合わせてつくります。
緑色はシアンとイエローをかけ合わせてつくります。
黒色をつくる際、マゼンタ、シアン、イエローを使用しますが、
完璧な黒にはならないため、黒が使用されています。
対してパソコンで表示される色は
・Red(赤)
・Green(緑)
・Blue(青)
略してRGBですべてのカラーを再現しているものがほとんどです。
光の三原色とも呼ばれています。
CMYKとRGBの違いはなんでしょうか?
簡単にいえば
CMYKは絵の具で表現される色で
RGBは光で表現される色です。
なので、パソコンやスマートフォンなどの画面上の色味と実際印刷した色味は違ってきます!
また、紙によってインキ(インク)の乗りがまったく違うため、色の印象が変わってしまうので注意が必要です。
2-2.色の濃淡
印刷されたものは網点という小さな点の数によって濃淡を表現します。
印刷物を虫眼鏡などで拡大して見てみてください。
たくさんの点で構成されていることがわかります。
色の濃さは%で指定することができます。100%だと濃度が濃く、50%・20%と数字を下げると濃度が薄くなります。
例えば20%にすると明らかな点の集合体になってしまうので、ザラつきが目立つこともあります。
ですので、色をカラーガイドの番号で指定した特色インキを使って薄めの色で塗るほうがきれいになる場合もあります。
また企業のロゴはロゴ扱いマニュアルによって細かく色が指定されている場合があります。その場合は指定された色の配色通りにして印刷します。
今月はチラシやパンフレット、ポスターなど紙を使用した広告に欠かせない
紙と印刷の色についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
紙にもサイズ、厚さ、種類がたくさんあって、
印刷する色もパソコンの画面通りにいかないことがあるんだと私自身、とても驚きました。
まだまだ勉強していきます!
次回は印刷関係について紹介します。
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参考資料
色
↓日広の用語解説より
色材の三原色とは?
紙サイズ
↓日広の用語解説より
四六判(しろくばん)とは?